CAREER

GLOBAL REPORT

海外駐在員としてグローバル事業の拡大に奔走する社員。
世界の知見とネットワークを持ち帰るべく海外大学院への留学を選んだ社員。
それぞれが異国の地で見えてきたもの、つかみ取ったものをレポートしてもらいました。

#01

2008年入社 
建築専攻永田 晃一

永田 晃一

2015年10月からオーストラリアのメルボルンにある現地法人UD Australia Pty Limitedに駐在し、現地での分譲住宅開発事業を推進。

現地事務所と事業、2つの立ち上げで入った異国の地。3年におよぶ経験や失敗も、確かな自信へと変わってきている。

海外赴任の背景

2011年から所属していた住宅事業部の海外事業として、オーストラリア・メルボルンでの住宅地開発プロジェクトが始まり、私がその担当になりました。約40ヘクタールの土地に約350世帯の為の住宅地を開発し分譲するというもので、欧米でのビル事業が中心だった当社としては初の試み。アジアでの高級マンション建設が主流である日本のデベロッパー業界においても、未開拓の事業領域でした。
当初は出張ベースでの事業推進で、現地から外様扱いされるうえにお客様の顔が見えづらいことで歯痒い思いをしていましたが、1,000世帯を超える第2号住宅地開発案件の参画決定にともない現地事務所を立ち上げることとなり、2015年10月に上司と2人勇んで着任しました。
現地事務所もプロジェクトも一からの立ち上げということで、思い返すと色々なアイデアを巡らせながら赴任準備を進めていました。責任の重さや新しい環境での仕事・生活に対する不安もありましたが、大きな会社に所属しながらベンチャー事業を行っているような感覚で、苦労も含め、得難い経験を楽しもうという気持ちが勝っていました。

赴任先にて

赴任先であるメルボルンは、2017年まで「世界一住みやすい都市」に7年連続で選ばれるなど、自然が多く豊かに計画された都市であるうえに、食・スポーツ・芸術等の文化の発展も著しく、とても暮らしやすいところです。「ラッキーカントリー」といわれるように鉄鉱石等の豊かな資源を有し、近年は移民の受け入れを原動力とした人口増加によって、107四半期連続(26年9カ月)の経済成長という世界最長記録を更新中であり、衰える兆しは一向にありません。
赴任して3年が経過しますが、現地での事業運営基盤も確立し、赴任当時から関わっていた2つの事業は強い景気に後押しされ、想定を上回る事業性で推進できています。販売事務所で接客をするスタッフや工事現場で指揮を執る現場所長らの声を手掛かりに、社内やローカルの事業パートナーとプロジェクト運営の方針を決めていくという、日本では当たり前かもしれないことを異文化の中でも主体的に行えるようになったのが、何よりの原動力だと思います。

赴任先にて
得られたもの

第2号案件Annadaleの開発地内に、1ヘクタールを上回る規模の公園を整備しました。完成後のイベントには200人を上回る住民が集まり、園内を子供達が走り回るなど思い思いに過ごしてまた開発地内の家々に帰っていく姿を見たとき、彼らの生活そのもののプロデュースに携われた事を実感して大きな達成感に包まれました。
人数の少ない現地法人なので、不動産事業に関してはもちろんのこと、税務・会計まで含めた会社の運営や、新たな取引先との関係構築まで幅広くこなす必要があり、様々な経験や勉強ができています。日本人もローカルも含めて多くの人脈ができました。世界有数の移民国家で生活し働き方やライフスタイルの異なる人々と触れ合えた経験も貴重な財産です。
ビジネスにおいては、言葉や文化の違いによって衝突が起きても、デベロッパーとしての事業感覚や大切にする価値観のようなものさえ共通していれば通じ合うことができます。不動産開発そのものへの愛着と熱意を伝えること、「嘘をつかない」「感謝の意を示す」「義理を果たす」等々、日本でも当たり前のコミュニケーションを貫きながら、最後は人と人の信頼関係でビジネスが生まれ成功することを日々実感しています。

得られたもの
赴任先から見える日本、NTTやNTT都市開発

街を走る車の多くが日本製であることからも、日本の洗練されたものづくりや文化、誠実な国民性はこちらでも高く評価されています。日本への旅行客も近年著しく増加しているようです。しかし残念ながら、NTTというブランドは日本と比較すると広く知られていません。それでも世界中から不動産事業への投資マネーが集まる豪州においても、当社のように強い財務基盤を有し、投資ではなく開発を通じた付加価値創出を行えるデベロッパーは決して多くありません。事業を一緒に行いたいと言ってもらえることも珍しくなく、たくさんのビジネスチャンスがあると感じています。

赴任先から見える日本、NTTやNTT都市開発

自分のキャリアの中で、海外事業に従事した期間が最も長くなりました。そのなかでは、一言で分譲事業というような枠組を超えて、地域コミュニティの創出そのものに貢献するとても貴重な経験が出来ていると感じています。また、赴任先から日本を見ると、東京オリンピックも契機となり、外国人や外国企業からの注目も高まっていることも、私自身はとても期待しています。益々ボーダーレス化が進む中で、豪州で培った経験・知見・人脈を生かしながら、インバウンド・アウトバウンドを問わず、グローバル企業であるNTTグループらしくより価値の高い不動産開発や街づくりに携わっていきたいと考えています。

#02

2011年入社 
システムデザイン工学専攻桑島 健彰

桑島 健彰

2017年9月から、米国ペンシルベニア州にあるUniversity of Pittsburgh の大学院に留学、2年制のMBAプログラムを受講中。

世界が注目している、「課題先進国」の日本。不動産が果たせる役割は大きく、それをグローバルに展開したい。

留学の動機

入社5年目のとき、当時採用や育成業務に携わる中で、自分のキャリアゴールを「経営の立場から企業価値を高める」と定めたのがそもそものきっかけです。MBAを取得していた当時の社長が「迷ったら王道を行け!」とよく語っていて、その「王道」を身につけるためにも、経営のグローバル・スタンダードを学ぶ必要があると考えました。

留学先の特長

ピッツバーグはかつて鉄鋼の町として栄えた後に一時衰退しましたが、大学、医療、ITなどへの改革を機にV字的に成長を遂げたことで、米国内では「復興」を象徴する街です。また、新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクにも果敢に挑む人の多い街としても有名で、ロボティクスやIT関連のスタートアップ企業、またそれに投資・応援するベンチャーキャピタルやエンジェル投資家と呼ばれる方々も数多く存在しています。ビジネスの育て方、ファイナンスや投資家とのネットワーキング手法を学ぶには絶好の環境と言えます。
グループワークを重視する校風で、なんでも言い合えるオープンな関係から新しいアイデア、イノベーションが生まれるという考えが当社に合っていると感じました。1学年あたり100名弱という規模からも、教授とも密なコミュニケーションが図れます。留学生が4割以上を占めるなど、様々なバックグラウンドの学生が集まるダイバーシティがとても気に入っています。

プログラムについて

2年間のMBAプログラムなので、経営に関わる幅広い分野を学んでいます。選択授業の割合が多くフレキシブルであることが特徴で、1年目は金融(ファイナンス)、経営(マーケティング)、戦略(ストラテジー)に加え、サプライチェーンやインフォメーションシステム・IT、人材(HR)等、経営に必要な基礎科目を選びました。
2年目はファイナンスをさらに深く学びつつ、企業経営シミュレーション等の実践系クラス、新ビジネスの提案等のクラスを取得しています。ファイナンスを軸に置いたのは、当社が将来M&A、業務提携等を積極的に推進していく際に、買収・提携先の価値、当社とのシナジーをファイナンス面から正しく評価できる人材が必要だろうと考えたからです。

エピソード、印象

あるクラスで、ドイツ人のチームメイトと激しいディスカッションになったことがありました。後日彼から「イエスマンの日本人しか知らなかったけれど、お前の口から『I don’t agree』と聞いた時は驚いた」と言われました。日本人の協調性や責任感は尊敬されていると思う一方で、交渉事では甘く見られているなと感じます。日本人らしさは大事にしつつも、譲ってはいけないものは何かをつねに意識して行動するようにしています。

エピソード、印象
留学先で感じたこと

1年目の後期に、「バリュエーション」という非上場企業の企業評価(買収する際の価格)の授業を取得しました。毎週、ある企業に関する財務諸表や組織構造、業界情報等を渡され、10〜15頁のレポートに纏めていきます。入手できない情報は自分で仮説を立てながら6社のバリュエーションを行いましたが、全体的に過大評価しがちな自分の傾向に気付きました。企業買収では、約三分の二がシナジーの過大評価やリスクの過小評価で失敗するそうなので、とても良い経験となりました。

留学先から見える日本、NTT都市開発

授業では日本の企業が事例に挙げられることが多く、その際に「ほとんどの日本企業に戦略がない。業務プロセスの改善は戦略ではなく、競合に真似され価格競争になればジリ貧だ。」などと言い切られると、なんとも言えない気持ちになります。
一方で、他の先進国が少子高齢化やエネルギー問題、地方都市の衰退など、いくつもの課題と直面している「課題先進国」日本をベンチマークしていることも強く感じます。中国の不動産会社から派遣されているクラスメートから、本国の不動産市況を読む上で参考になるからと、日本でのバブル崩壊後とリーマンショック後の不動産価格の変動について熱心に質問を受けました。そんな日本で、不動産デベロッパーにできることはたくさんあり、その実績が世界で戦う上で大きな基盤になると感じています。例えば当社は、「少子高齢化」という課題に対しシニア向け住宅事業を分譲住宅と併せて開発する「つなぐTOWN」に取り組んでいますが、国内で今以上に基盤を固めることができれば、これから高齢化を迎える諸外国でも大きく展開できると思いました。

少し幼稚な表現ですが、将来NTT都市開発の社長となって、社員が誇りに思える良い会社にすることが私のキャリアゴールです。そのために、当社にしか生み出せないイノベーションを起こすこと、日本の課題解決に寄与するビジネスを行うこと、その成功モデルを基盤にグローバル事業を拡大することが、留学後に私が挑むべき目標だと考えています。

留学先から見える日本、NTT都市開発

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